OSS(電子申請)について
弊所におけるOSS(電子申請)の対応条件
■軽自動車はOSS対象外とさせていただきます
軽自動車OSSは現時点で、名義や住所の変更に対応しておらず新車新規検査と継続検査のみとなっております。新車新規検査は紙申請のみの対応とさせていただきます。
■弊所は「ハイブリッドOSS」のみの対応となります
譲渡証明書や委任状、印鑑証明書や住民票などを紙媒体で用意するハイブリッドOSSにのみ対応します。当事者の電子証明書を利用するフルOSSは対応しておりません。
■新規登録は紙申請に限定させていただきます。
新車新規登録、保安基準適合証(電子保適)の中古新規は、完検・譲渡や電子自賠、電子保適のデータサイトとの連携に不安があるため紙申請のみとさせていただきます。予備検新規登録はOSSシステムの対象外です。
■車庫証明の取得のみのご依頼ではOSSを利用できません
OSSは、車庫証明の取得と登録(車検証の書き換え)をワンセットとして進める性質のため、車庫証明のみをOSSで取得することはできません。
■紙申請で取得した車庫証明を利用する登録や、抹消登録は紙申請で行います
OSSのシステム上は可能ですが、陸事に出向いての受付、登録印紙代の振込、自動車諸税の振込の間に都度タイムラグが生じるため、紙申請のみの対応とさせていただきます。
原則、車庫証明の取得が伴わないお手続きは紙申請で行います(同内容の大量案件についてはOSSにて行わせていただく場合があります)。
※「OSS添付書類オンライン提出」の運用開始に伴い、登録のみのご依頼もOSSにて対応するよう現在準備中です
■すべての書類や情報が整っていない場合は紙申請での対応となります
OSSでは移転登録における「申請当事者」のフリガナや電話番号、希望番号の確定新番号まですべての情報が整っている必要があるため、抽選番号の当選待ち状態ではOSSのスタートができません。さらにOSSスタート後から完了までの間に車検を継続することはできません。これらの場合は紙申請にて対応します。
OSSでは、従来の紙申請では通常の流れである「とりあえず車庫だけ出しておく」ことができません。
■OSSでは自動車税申告書の控えや法定費用の領収書が発行されません
領収書は報酬分と法定費用を合わせた弊所発行のもののみとなります。リース登録などにおける所有者課税であることの確認や、環境性能割の税額、納付確認に関してはOSSポータルの該当画面をプリントアウトしてお渡しが可能ですが、正式の税申告書の控えや法定費用の領収書が必要な場合は紙申請で対応しますので事前にその旨お知らせください。
■内容や書類の精度によって、OSSが可能であっても紙申請に切替える場合があります
OSSのデメリットとして、紙申請では窓口などで容易に対応できる些細な不備や補正に対応しにくいことがあります。窓口での対面ではなく通知でのやり取りとなるため、警察や陸事側の繁忙度合いによって非常にレスポンスが悪く時間を要すこととなる事も多々あります。
車庫証明で使用者住所と使用の本拠が異なる場合の「本拠住所証明」の添付が必要なケースや、保管場所使用承諾証明書ではなく賃貸契約書による申請など、書類一式を確認させていただいた時点でOSSで不備や補正を受ける「可能性を感じる」場合は紙申請に切り替えさせていただきます。
■相続を原因とする移転登録は紙申請となります
相続や法人の合併・分割を原因とする登録、裁判所が発行する書類を使用する登録はOSSシステムの対象外となります
■OSSの対象外とされる車両があります
弊所は一括申請ではなく「個別申請」にて処理を行っているため、事業用(緑ナンバー)、貸渡(レンタカー)登録は対象外となっております。また8ナンバー特種や0・9ナンバー特殊はOSSシステムの対象外となります。
OSS(電子申請)とは
OSS(電子申請)とは、従来のように必要書類を用意・作成し管轄の警察や運輸支局の窓口に提出することにより行う手続きを、PCなどの端末から操作し申請情報を送信することにより行う方式です。
一見、行政手続きの理想形や到達点のように感じますが、現時点ではまだまだ「発展途上」であり、実際の法や規則と利便性との間でぶつかる点を日々少しずつ折り合いをつけながら改良が進められている現状と言えます。
OSS(電子申請)だからといって、すべてPCなどの端末からの操作で完結できるわけではありません。ハイブリッドOSSでは紙の書類の提出、新車検証、新旧ナンバープレートの交付や返納で管轄の運輸支局などにに赴く必要があります。
紙書類を使用しない「フルOSS」は、現時点ではごくごく限られた条件の手続きでしか利用できませんし、運輸支局などに赴くことを要さない手続もごく一部しかありません。
そのフルOSSであっても、車庫証明申請においてはこれまでの書類(保管場所使用承諾証明書や自認書、所在図配置図)を作成し、画像を添付し送信する必要があります。
OSS(電子申請)の流れ
一般的な名義変更や住所変更を、主流となっている「ハイブリッド方式」OSSにて行う場合の現時点における流れは、
■ 要素情報すべてを準備(新旧名義や車両情報、希望ナンバー、車庫証明、税申告)
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■ 車庫証明の書類(使用承諾証明書や自認書、所在図、配置図など)を作成し、画像化
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■ 登録書類を作成(紙申請と同様)
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■ OSSポータルから代理人の受任者情報、当事者すべての電子委任状を作成
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■ 端末より入力、画像を添付して送信し、受付番号(到達番号)を受信する
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■ 管轄の運輸支局・自動車検査登録事務所窓口に登録書類を提出、受付審査を受ける
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■ 車庫証明申請手数料を振込すると情報が管轄の警察署に送られ、車庫証明審査開始
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■ 車庫証明が交付となると登録手数料(印紙代)を振込みし、登録
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■ 情報が自動車税事務所に送られ税申告審査、課税がある場合は振込
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■ 登録完了状態となり、管轄の運輸支局・自動車検査登録事務所にて新旧車検証を交換
⇩
■ ナンバー交付がある場合は、旧ナンバーを返納し新ナンバーの交付を受ける
おおまかにこのようになります。
先般、車庫証明の標章が廃止となりその受取りのために警察署へ出向いたり郵送返送の手配をすることがなくなりました、さらに今回採用された「OSS添付書類オンライン提出」によって、受付審査のために運輸支局・自動車検査登録事務所に出向くことがなくなればかなり負担が減りますので期待をしているところです。