事業運営での課題
中小零細の規模であれば、世間一般で言われる経営術なんてあまり使う機会はありません。
単純に「人」「モノ」「カネ」をどう操るかが経営術だとも言えますが、ご自身の知見だけでうまく事業を行えているでしょうか。
経営を経営者固有の能力で行っているからこそ「経営」ではありますが、外の世界から新しい情報や技術を常に吸収していますか?それを怠ると成長は止まります。「自分が持たざるものは周りから」という基本を忘れ、頑なになっていませんか?
異業種交流などで様々な方々とお話をされることも良いでしょう。自分が属する業界の他の経営者から情報を得ることも大切です。しかしながら1対1で膝を突き合わせてじっくりと話をする「中立に位置する」相手はいらっしゃいますでしょうか。
同業の方に自分が温めているアイデアを相談できますか?資金繰りや経営上の悩みを相談できますか?全く別業界の方から自分の会社に対するアドバイスはもらえますか?
何の利害もなく上っ面だけでもなく、自分の事業に対し客観的な意見を提供する相手は意外といないものです。
私も全ての業界に精通しているわけではありませんが「課題を聞き」「方策を調べ」「適切に提供する」力は備わっている自信はあります。まずは雑談をしながらお悩みを語ってみませんか?
事業や取引先の多角化
会社にしろ、個人事業にしろ、仕事とは煩雑なものです。
それが本業の煩雑さであれば利益に直結しますからまだしも、事務などの間接的な仕事に忙殺されるようでは本業に支障をきたしかねません。
人とは不思議と忙しさに充実感を覚えてしまう生き物です。それに気づかずに本業の足を引っ張ってしまっている事業主の方も多いのではないでしょうか。確かに、「何でも自前でやれば外注費を削れる」という事実はありますが、初期段階または一人で経営をしているうちは、すべての入り口となる「仕事を得ること」「考えること」に注力すべきことは明らかです。私は業務の優先順位の設定や効率化、費用対効果を適切にアドバイスすることができます。
経営者は孤独です。最終決断は自分でしなければならないですし、その結果も受け入れなければなりません。「多角化」とはたった三文字の簡単な言葉ですが、新たなことに挑戦する以上は常に慎重であるべきで、もし決断したのならダイナミックに実行するのみです。そのブレーキやアクセルはお持ちですか?第三者からの客観的助言を受けることは精神的にも現実的にも非常に大切なことです。私をその一人にしていただければ全力でサポートいたします。
取引先や事業の「身の丈に合った」多角化は経営基盤の安定と信用につながります。少しずつでも数多くの取引先をお持ちですか?私自身、過去に大企業との取引にのぼせ上がり突然痛い目に合った経験があります。身の丈に合わない取引先とのビジネスは経営者自身が忙殺され、取引先や事業を多角化する時間的余裕すら与えてくれません。小規模なうちに陥りやすい「何でも自分で」という器用貧乏は、取引先の事業方針に変化があった時に対応できないのです。
多くの事業主さんは私の経験をきっと良い素材にしてもらえるはずです。そして常に危機感を持ってもらい、経営の永続性と安定、それらによる信用向上を図り、強い事業を目指してもらいたいと考えています。
人こそ事業の基盤
従業員に対しストレスを感じてはいませんか。それは働き方に対する経営者としての価値観をそのまま従業員に求めてしまうからだと考えます。
「常に全力で働く。経営者の気持ちで。それが自分のためになる」
私も経営者の端くれですから、そう思ってしまう気持ちは分かりますが、それでは組織やチームワークはあっという間に瓦解します。それを防ぐには事業主さんの考え方はそのままでも使い方を変える必要があります。
安価で有能な人材はおいそれと手に入れることはできません。欲しいのはあなたの代わりとなる人物ですか?それとも一部の仕事を単にこなすことができる人物ですか?
求めるものが高いほどコストはかかるものです。しかし上手く噛みあうことによって期待以上の効果を事業にもたらします。一方、単なる日常業務を完璧にこなしてさえくれればいいというのならばある程度コストは抑えることはできますが、それ以上を期待することは都合の良い話だと思います。
そして、人材は「人」です。給料を払いさえすれば自動的に安定して働くというものではありません。そこでメンテナンスとして必要となるのがマネジメントです。
雇われる側は上の人間からの言葉や距離感によって天使にも悪魔にもなります。「一定の距離を保ちつつ、良いことは褒め、悪いことは叱責する。期待と違っても努力に対しては否定をしない」実践できてますか?
よく、必要なこと以外は話さない、という従業員との距離の取り方をされる管理職、経営者の方がいらっしゃいますが、私はそれはおすすめしません。別に言葉は使わなくとも、下の人間に背中を見せるのはモチベーションの維持や自覚を促す上で重要なことだからです。しかしそこで負の感情を伝えることは百害あって一利もありません。
常に冷静に、毅然と、理論をもって、しかしながら時には人間味を見せる、良くも悪くも下の者の前では自分が負担にならない程度に役者に徹することも、従業員の能力を育て、最大限引き出す上では大切な経営術と言えます。
「人を採用すると面倒、酷い目にあったからもうこりごり」と、本当は人を雇い入れるべき状況にもかかわず1人を貫いている経営者の方を多く見かけます。また、複数人雇い入れたにも関わらず上手く機能しない会社もあります。そんな「人」のお悩みをお聞かせください。ときには耳の痛いことも言わせていただくかもしれませんが、きっと原因を見つけることができるはずです。